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アロマのある生活〜日刊サンコラム111〜
先日、政府のお仕事としてハワイの歴史の翻訳をされている方とお話しさせていただく機会がありました。彼女は、たくさんのハワイアンの人たちに取材をしたり、話を聞いたりする中で、自分なりにこう感じたということもお話しくださいました。共感する部分もたくさんあって、二人で盛り上がってしまいました。
そもそも、「癒し」とはなんだろう。なぜ、人間は「癒し」を求めるのだろう。それは、「癒し」を求めなければいけない世の中になったからなのではないだろうか・・・私は、仕事柄「癒し」という言葉は宣伝などにもたくさん使います。他にも「ヒーリング」という言葉もありますよね。確かに、お客様にも癒されてくれたらいいなぁと素直に思って施術をすることも多いです。マッサージもそうですし、アロマセラピーもそうですが、「癒し」や「ヒーリング」と名のつくイベントや特集で扱われることがよくあり、まさにそういった言葉と結びついているように認識されています。
それは、間違いだとは思いません。ただ、「癒された」という状態は、一体どんな状態のことを言うのでしょうか。人間は本来、癒される必要があることがおかしくて、元々のありのままの姿に近づいていくと言うのが正しいような気がします。私も常々お客様に、直接お伝えすることはほとんどありませんが、体の不調や心の不調に、自分で気づいてもらいたいのです。マッサージやアロマセラピーを受けることによって、自分自身でこんな不調があったんだな、こうした方が身体に良いだろうな、心に良いだろうなと言う風に自分で気づいて欲しいのです。誰かにこうしなさい、と言われるものではありません。具合が悪くてお医者さんへいった場合は、こうしなさいと具体的に指示が出て、それに従っていると体調が良くなっていくものですが、アロマセラピーをはじめとするナチュラルセラピーやヒーリング療法は、みなさんに気付いてもらうための扉に過ぎないと思います。みなさんが、その扉を自分で開けて、その先がこうなっていたのか!と気づくこと。
アロマセラピーは、人間が本来持っている自然治癒力を高めるのに効果的です。精油の力を借りて、免疫力をアップしたり、自律神経のバランスを整えたりして、自分の心身の状態を正常へと戻していくのです。
パワースポットと呼ばれている場所に行っても、パワーはもらえません。自分の中でパワーを作るきっかけにはなるかもしれません。彼女との話は、そういった物や、場所がきっかけになって、自分自身の本来の状態を取り戻せると良いですよね、と、そんな話で終わりました。