ブログ
アロマのある生活〜日刊サンコラム109〜
みなさんもうご存知の通り、アロマセラピーでは、精油が不可欠です。精油はその土地によって取れる植物が違うので、様々な特性の精油が各地で作られています。私がアロマセラピーを勉強し始めた20年ほど前で200〜300種類と言われていましたが、現在では更に多くの種類があると推測できます。
精油は、それぞれ植物によって違ったパーツから採取されます。例えば、ラベンダーやローズは花、ユーカリやレモングラスは葉っぱ、フランキンセンスやミルラは樹脂、グレープフルーツやオレンジは果皮からそれぞれ採取されます。
そして、採取方法もそれぞれ異なります。一般的に一番も多い精油の採取方法は水蒸気蒸留法と言えると思います。これは、簡単に言うと、沸騰したお湯に植物を入れて、蒸気から水分と油分を分けるという方法です。
普通は植物によってこの精油の採取方法は異なるのですが、同じ植物でも違った採取方法をとる場合もあるのです。例えばみなさんに一番馴染みのあると言って良いと思うオレンジやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の精油。これらは、圧搾法と言う方法で精油が採取されます。簡単に言うと、皮を絞って皮の中にある油分を取り出します。みかんの皮をむいた時に、ピュッと飛び出すアレがオイルです。しかし、この柑橘系の精油、水蒸気蒸留法で採取する場合もあります。
そして、驚く事に採取方法が違うと香りが違うんです!オレンジの香りがオレンジじゃなくなるわけではないんですよ。香りの深さが違います。圧搾法で採取した精油は、とってもフルーティーなまさに今むきたてと言った感じの香り。それに対して、水蒸気蒸留法で採取した精油は、軽い爽やかな香りで、圧搾法の精油に比べると、少し薄いかなと言う印象を受けるかもしれません。
更に驚く事に、柑橘系の精油には光毒性と言って、太陽に光に反応して皮膚にシミを作る原因になる成分が含まれていますが、水蒸気蒸留法で採取された柑橘系の精油には、この光毒性がほぼなくなると言う話です。うーん、精油はとても興味深く面白いですね。
ちなみに、余談ですがグレープフルーツにはセルライトを分解する成分が含まれているのと、香りをかぐと食欲を抑える効果があると言う事で、ダイエットに最適だと流行ったことがあったなぁと思い出しました。普段何も考えずに食べている柑橘系のフルーツ。美味しいだけじゃなく、香りの成分には様々な効能があると言う事を考えて食べると、もしかしたらいつもと違った味がするかな!?